来年の大河ドラマ「西郷どん」の幾島役を斉藤由貴さんが辞退して、代わりに南野陽子さんが演じることになりました。
ところで「幾島」(いくしま)って?
どういう生涯を送った人のなのか調べてみました。
あわせて南野陽子さんに演技派の斎藤さんの代わりが務まるかどうかも考えてみました。
幾島(いくしま)の生涯
幾島さんは1808年に生まれて1870年まで生きました。
江戸幕府13代将軍・徳川家定の正室・篤姫付きの御年寄でした。
御年寄というのは大奥女中の中でトップまたは2位くらいに偉い肩書です。
では、その生涯を簡単に。
1808年7月(文化5年)薩摩藩御側用人の父と藩士の娘の母の元に生まれました。
その後「藤田」という名になり、郁姫(島津斉宣の娘)がお嫁入りしたときに、上臈として一緒に京都に行きました。
上臈というのは女中の中で一番偉い人という感じです。
1850年 藤田さん42歳のときに郁姫は亡くなってしまいます。
藤田さんも出家して名前も得浄院と変えたのですが、そのまま姫の旦那さんの近衛忠煕に仕えていました。
ところが、その後、薩摩藩では、藩主養女の篤姫を徳川家定に嫁がせる事が決定。
このことが藤田さんの運命も大きく変わることになります。
将軍の正室になるには、もっとグレードアップしなければ!ということで、篤姫は京都の近衛忠煕の養女になることに。
京都の近衛家といえば、藤田さんが仕えているところですね。
そこで藤田さんは篤姫のお付き&教育係となったわけです。
名前も藤田から幾島に。
幾島になった藤田さんも、大奥にはいるために近衛家の家士の養女になりました。
天下の大将軍のお世話をする大奥では女中であっても地方武士の娘なんかではダメってことなんでしょうね。
そして1856年、48歳のときに篤姫と共に江戸・大奥へ。
大奥では、江戸と薩摩藩の連絡係として活躍。
西郷隆盛なんかと連絡を取り合って将軍の跡継ぎ問題とかに関わっていくわけですね。
途中で体調を崩して大奥を引退してますが、戊辰戦争ごろにはまた復活。
篤姫の使者として薩摩軍に交渉に行ったりしています。
ですが、その明治維新から2年後の明治3年4月26日(1870年5月26日)に63歳で東京にてお亡くなりになりました。
生涯のラスト15年が大波乱ですよね。
自分の仕えていた郁姫が亡くなり出家したときに42歳で。。。
もう後は静かに過ごすのだろうなと感じていたんじゃないかな?
鹿児島で武士の子として生まれたのに、その後江戸無血開城など歴史の一幕に参加するような人生が待っているとは考えもしなかったでしょうね。
天璋院篤姫が波乱の人生といわれるけど、そのお付きとして生きた幾島さんもその影響で波乱に満ちていたわけよね。
役柄としての幾島
幾島という人がどういう人がわかったところでドラマの話です。
歴代のNHK大河ドラマでは
- 1990年 翔ぶが如く 樹木希林さん
- 2008年 天祥院篤姫 松坂慶子さん
いづれも大物。
ドラマの中で幾島がどのように描かれるかにもよりますが、斉藤由貴さんを予定していたことから出番の多い重要な役柄だと推測できます。
また、西郷隆盛が主役のドラマなので
- 大奥で将軍跡継ぎ問題に活躍している幾島
- 江戸無血開城のために尽力している幾島
あたりが幾島役の見せ場になるんじゃないかな。
天璋院篤姫の中でほど重要な役ではないかもしれないけど、迫力ある老女って感じは必要だよね。
斉藤由貴の代役・南野陽子の実力
南野陽子さん、いつまでも若々しくて可愛いらしいですよね。
でも、私にとっては女優というより元アイドルのイメージ。
調べてみたら、
「私を抱いて そしてキスして」「寒椿」で日本アカデミー賞主演女優賞。
えー結構実力あるのか!?
でも、特に印象に残ることないけど。。。
一方の斎藤由貴さんも1988年と1989年に同じ賞をもらっているようです。
ただ、彼女の場合はそれだけではなくてごく最近でもNHKのドラマで毒母を怪演して賞をもらっていたり、テレビドラマで癖のある役をやっていますよね。
世間の声
- スケバン刑事つながり安易すぎる
- スケバン刑事つながりいい宣伝になったのでは?
- 3代目のほうが演技力があるのでは?
- 斉藤由貴を楽しみにしていたので不倫とは別にやってほしかった。
- 南野陽子は可愛いけど演技力はないので無理
- 南野陽子は最近は演技力がついたので期待できる
こんな感じで割れてますね。
私は、「斎藤由貴にやってほしかった」です。
昨年の大河ドラマでもソフトだけれども計算高く賢い阿茶局をうまく演じていました。
だから、本当は彼女の幾島は大変楽しみだったんです。
大奥の中で駆け引き・暗躍する姿が想像できるけど、そのさらに上をいってほしい!という期待もありました。
南野陽子さん、綺麗だし年齢は妥当だけど正統派すぎるイメージ。
この役の場合、きれいじゃなくていいから迫力のある人がほしかった。
まとめ
- 幾島の生涯の後半は天璋院篤姫付きになり歴史の一端をになうほど波乱万丈。
- NHK大河ドラマでは歴代の幾島役は大物女優がやっている。
- 今回のドラマでも大奥で活躍するシーンが多いと思われる。
- 南野陽子は日本アカデミー賞主演女優賞をもらったことがある。
- 世間の声は演技力ありとなしにわかれる。
いろいろ残念ではありますが、もう決まってしまったので、あとは南野陽子さんの演技が意外とイケてることを願っています。
そしたら、再ブレイク!?